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FRPフロートの修理 [修理]

夏の初めに引き取ったフロートですが、修理跡が多々ありました。
振ってみるとカラカラとなにか転がる音もします。
双フロートの片方のステップ部分に大きなエポキシ接着剤による補修跡があり
エポキシが黄変していたので剥がしてみると大きな穴がありました。
161015_2.jpg
穴から覗くと、割れた胴枠のベニヤ板の破片が転がっていました。
胴枠も修理する必要があります。
外側からでは何もできないのでステップの上側を切って開けてみました。
161015_1.jpg

内側からステップの部分を見ると・・こうなってます。
161015_3.jpg

最初に、胴枠の破片を集めて並べなおして骨接ぎしました。
161015_4.jpg
このままでは強度が出ないので、あとで補強しましょう。

ステップ部分の修理にかかります。
まず、内側から穴を大雑把に塞ぎます。
161015_5.jpg
グラスクロスを適当なサイズに切って、エポキシ接着剤で貼り込みます。

次に外側からもグラスクロスを貼り込みました。
161015_6.jpg

強度部分ができたら、ステップを成形します。
161015_7.jpg
ステップ部分にPPシートを立てて壁にしました。
エポキシ接着剤にマイクロバルーンを混ぜたものをパテがわりにして盛って
後で整形します。
161015_8.jpg
エポキシ接着剤はPPシートにつかないので、簡単に剥がれます。

はみ出したエポキシを削り取ります。
161015_9.jpg
立面は壁で成形されているので、底面を切削・研磨して作ればステップ部の成形は終了です。
161015_10.jpg
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CUB [修理]

古いCUBの完成機をもらったのでレストアしてみました。
J-3カブというよりPA-17ぐらいの雰囲気でしょうか。
かなりディフォルメされているような。。
cub-lf_1.jpg
もともとエンジン仕様の機体で
スパン:1300mm、全長:約800mm、主翼面積:約28d㎡ 
来た時には剥製状態で、カウリング無し、脚無し。
まず清掃して機体の状態をみると
脚取り付け部分の胴体が座屈し、主翼前胴枠が割れていました。
胴枠を補修し、ピアノ線で脚を製作。
エンジンマウントを取り外し、モーターマウントを製作。
バルサでカウリングを製作。
サーボ、モーターを搭載した後、重心位置をみてバッテリーマウントを製作。
cub-rf_1.jpg
胴体が短く、テールモーメントが少なめ。
動翼(舵)の面積が小さい。
全備重量が約1400gとなり翼面加重がおよそ50g/d㎡で、
昔の典型的なGP仕様(エンジン仕様)の構成のまま。
cub-rr_1.jpg
後ろや横から見ると胴体が短いです。。

電動仕様には改修しましたが、昔のGPのように高速で飛ばさないとイケナイ機体です。
じゅうぶんわかっていたはずなのですが・・・

今朝、飛ばしてみました。
まず、滑走でつんのめらせてしまいました。
テールモーメントが小さい影響も出ているようです。
走り出すとタイヤの抵抗が大きく機首下げになりました。
スタート位置に戻ってやりなおし、
機首下げモーメントに負けない推力をかけるためにスロットル・ハイで滑走離陸。
今度は順調に上昇、高度10m弱でスロットルを絞って左旋回・・・
・・・つい、いつもの電動機のクセがでてしまいました。。
昔のこのてのGP機は十分な高度になるまでスロットルは絞らず旋回させず・・
が鉄則でした。
パワーユニットをモーターに変えたとはいえ、古い設計の機体ですから
設計当時のスタンダードな飛ばし方をしなければならないのに
浮いたとたん、無意識で最近の機体のように
スロットルを絞り、コンパクトに旋回・・としてしまったため
推力不足の状態でエルロンを動作させピッチアップ姿勢をとらせた為に
エルロン下げ側の主翼が失速し、揚力を失いました。
あっ、と思ってパワーをかけて尾翼に風をあてて
ラダーとエレベータで機首を引き起こしましたが
最近のアクロ機のようには機首を偏向できません。
それでも機首からの墜落・・は、逃れることが出来ました。
草の間を回収に行くと、脚が曲がりプロペラの先端が欠けた機体が待っていました。

帰宅して、曲がった脚の修正とプロペラ交換。
他には特に異常は見られませんでした。
ついでに、プロペラ交換時にシャフトの固定がしやすいように
カウリングを上下に分割しました。

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コミュ研削 [修理]

親父のスバル09、電動水上機仕様の機体に搭載していた
ムサシノDモーターが推力が落ちてきたようだというので
モーターのブラシをチェックすると随分荒れていました。
モーターをばらしてコミュをみると、こちらも荒れてわずかな傾斜を感じました。
そこで、久しぶりにコミュ研削を実行。
com_1.jpg
あと一なめすれば“ピカピカ”、の一歩手前まで研削しました。
com_3.jpg
できるだけコミュの直径を減らしたくないので、およその面が作れればOK。
ブラシは接触面の酸化物をヤスリで軽く落とし面を作りました。
その後、モーターを組み立てて、低めの電圧で慣らし運転をしておきました。

パワー回復してくれたかなぁ。。

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AURORA (カウリング開口部確認)  [修理]

お客さんから、
「中古で手に入れられた「オーロラ」を飛ばせるようにしてほしい。」
との依頼があり、
サーボの動作確認、リンケージの動作確認
必要とあらば部品交換などしています。

ベリーパンにメインギヤの出入りする開口部が無いので
FRPに穴をあける必要があります。
bottom_b1.jpg
寸法を測って、およその位置をマスキングに書き込みました。
bottom_b2.jpg
一般的には、
小さく開けてから現物合わせで開口部を広げていくことが多いと思いますが、
今回は、画像処理ソフトで大まかな位置が合っているか確認してみました。
bottom_b3.jpg
だいたい合っているようです、少し微調整すれば大丈夫そう。

本来なら、被写体・カメラをしっかり固定して撮影すれば良いのですが
“だいたい”の確認なのでフリーハンドで撮っています。

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メッサーシュミット Uコン機 [修理]

先週依頼があり修理した機体です。
010924.jpg
両翼端がちぎれ、左の水平尾翼ももげかかっていました。
エンジンは固着しプロペラが回りません。
良く見てみると、作られてから30年は経っていそうです。
修理方針は、
可動スペックが犠牲になっても年季の入った風合いを残すようにすること。

まず全体を軽く清掃し現状確認、保存状態は比較的良かったようで
ちぎれた主翼の断面に現れているバルサの酸化もほとんど認められず
接着可能な状態のようです。
分解可能な範囲でばらしてみると、自作機のようです。
胴体内側には寸法線が残り、エンジンカウルはアルミ缶からの叩き出し。
スケールの図面から製作された機体のようでした。
主翼の激しく潰れた部分を最小限で削除し、ちぎれた部分を接着
欠損した部分にはバルサの小片を埋め込み、
箇所によってはバルサパテを塗り整形し塗装しました。
経年変化で塗装も退色しているようで、
タッチアップにドイツ空軍機色を使っても色が合いません。
暗色を加えてみたり、灰色を加えてみたり、調色してみましたが
なかなか難しく色は合いません。
試行錯誤してもっとも近い色で塗装。
塗ったままではそこだけ浮いてしまうので、
近似的な色を複数周辺に塗って紙やすりをかけて荒し、
最後に半ツヤのトップコートを吹いてトーンを合わせました。
bf109_wingtip.jpg
アップの写真ではまるわかりです。
bf109_r1.jpg
それでも、遠めに見ればまあまあでしょう。
水平尾翼を胴体に接合、
エレベーターのヒンジは昔懐かしいリボンのクロス(×)がけで
リボンでヒンジを作り直すと、塗装も一緒に剥がすことになるので
はがした部分の色が変わってしまいます。
かといって、ベニヤ一枚板の尾翼なので、ナイロンヒンジなども使えません。
尾翼の端面にピラニアソーで切り込みを入れ細く切ったムサシノヒンジを仕込みました。
リンケージロッドの露出部分の錆びを軽く落とし
クレビスとホーンを接続しなおし、リンケージも再生しました。
胴体内部のベルクランクはたぶん石政のプラスチック製、
やはり作られたのはかなり昔のようです。
固着したエンジンは、古いエンヤの09でした。
Uコン用のエンジンでマフラーが左だしのタイプです。
ですが、マフラーはありませんでした。
エキゾーストから覗くと、燃焼残渣が固着している以外は問題なさそうです。
一度マウントから外して、エンジン内外をウォッシングして
固着した成分を洗い流してクランクシャフトが滑らかに回るようにし、
さび付いたOSプラグをエンヤ純正プラグに交換
燃料チューブも硬くなっていましたが、外観の風合いのためにそのままにしました。
再びプロペラを取り付け、指でプロペラを叩いてやると
いい感じのコンプレッションでポコポコとプロペラが回ります。
燃料チューブを交換してマフラーをつければ、また始動できそうです。


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巻きなおしたモーター [修理]

昨日のインドア飛行会で、スカイパピィに再び載せて使ってみました。
指定の6インチのSFプロペラでの運用ならばノーマルモーター同様に普通に使用できました。
若干パワーが落ちたような、きがしないこともない・・・程度の変化です。

ちなみに、このスカイパピィ用のモーターはベータ版スカイパピィ用に用意されたもので
ターン数や各部分の構造など若干異なります。
現行のスカイパピィ用のモーターはもっと多いターン数のようです。
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巻きなおし [修理]

先日、スカイパピィのモーターがガラガラ言い始めたので
メンテナンスしようと外したところ、線が切れてしまいました。

ガラガラの原因はベアリングの錆び、
水上機でも運用していたのでしかたありません。
錆び取りしてグリスを流し込んで、ベアリングはそこそこ復活しましたが
断線については放置していました。
巻き直すための気力が溜まったので、(^^ゞ
まず、ほどきます。
3本の線が3つ毎のコアに巻いてありますので、1本づつほどきます。

bl-core.jpg
写真は2本目の線の最後のコア(コイル)をほどくところです。

コイルの根元からの断線なので、接続させるのに必要な線の長さが足りません。
ターン数(巻き数)を減らせば線をを余らすことができるのでそこで接続しろを稼ぎます。
ターン数が減るのでモーターの特性が変わりますが
スカイパピィでならば、推力に余裕があるので
飛行には差し支えないモーターに復活させられると思います。
2度目の断線で2回目の巻きなおしですが、
一度目は元々の巻きが甘く、きっちり巻いたら同じターン数で巻きなおせました。
しかし、さすがに今度は巻きを少なくしなければなりません。
35ターンだったのを33ターンにして2ターン分の長さを余らす予定で巻き始めました。
巻き終わりと予想以上に線が余りました。。。!?
テンション強く巻きすぎて線が延びた・・・のかなあ?
それとも巻き数をかぞえ間違えたか。。(^^;
またほどいて巻き直すのもめんどくさいので、余った分は切り取りそのまま接続しました。
デルタ結線で線を繋ぎスピコンに接続、試しに回してみると・・・回りました。
次に、ちゃんと組み立ててスカイパピィに搭載し、プロペラをつけて運転してみました。
十分な推力の手ごたえがありました。
これならまたしばらく使えそうです。



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ミニューム エッジ540のモーターマウント [修理]

先日のインドア飛行会でミニュームのエッジ540を飛ばしていると
モーターを回した時に大きな振動がでるようになりました。
見るとモーターマウントがグラグラになっています。

家に帰り、胴体を開けて点検して見ました。
090506-e6.jpg
ギヤダウンユニットが剥がれかかっているようなので、
思い切って剥ぎ取り、マウント部分を確認しました。
するとモーターマウントにはフランジ部分にスパイクが付いているのですが
minium-motor_2.jpg
そのスパイクが根元から折れてしまっていました。
090506-e3.jpg

そこで、フランジ部分にスパイクの直径の穴を開けて刺しなおすことにしました。
090506-e4.jpg
minium-motor_3.jpg

胴体に刺さったスパイクを抜く時に、周囲のスチロールもだいぶ剥がれたようなので
バスコーク(シリコンシーリング剤)を充填して再マウントしました。
minium-motor_4.jpg
090506-e5.jpg

モーターのスラストを確認して、一日放置して修理完了!d(^^)
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